もうすぐ博多祇園山笠!その歴史を知ろう
7月が近づくと、福岡の街に漂う独特の高揚感。
そう、博多祇園山笠の季節がやってきます。
重さ約1トンの山笠を男たちが担ぎ、博多の街を駆け抜ける姿はまさに圧巻。
でもこのお祭り、どんな歴史があるのかご存知ですか?
博多祇園山笠とは?
博多祇園山笠(はかたぎおんやまかさ)は、福岡市博多区で毎年7月1日〜15日に開催される伝統行事です。
締め込み姿の男たちが重たい山笠を担ぎ、町を走り抜ける「追い山」は、全国から観光客が集まる名物イベント。
櫛田神社を中心に、博多の各地区(流:ながれ)ごとに山笠を奉納する形で行われ、約770年の歴史を誇る博多の夏の風物詩です。

起源は疫病除けの祈願だった?
博多祇園山笠の始まりは、1241年ごろに遡ると言われています。
当時、博多の町に疫病が流行した際、承天寺の開山・聖一国師が施餓鬼棚(せがきだな)に乗って祈祷水をまきながら町を回ったことが始まりとされます。
この出来事が、やがて山笠を担いで町中を清める風習に発展し、現在の祇園山笠に受け継がれているのです。

ユネスコ無形文化遺産にも登録
博多祇園山笠は、2016年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。
その理由のひとつは、地域住民による伝統的な手づくりと世代を超えた継承が今なお続いている点です。
山笠の構造・衣装・掛け声・役割分担のすべてが、地域の人々によって守られ、毎年少しずつ子どもたちにも引き継がれていきます。
期間中の見どころは?
- 飾り山笠(7月1日〜):商業施設や街角に展示される豪華な“見せる山”
- 追い山ならし(7月12日):本番直前のテスト走行
- 追い山(7月15日午前4時59分〜):櫛田神社からスタートし、5kmを走り抜ける本番!
どの日程も迫力満点ですが、早朝の追い山は“夜明けの博多”に響く熱狂として一度は見ておきたいイベントです。

山笠は「見る」だけじゃない?
博多祇園山笠は、実は地域のつながり・世代のバトン・地元の誇りを感じられる行事でもあります。
祭りを支える裏方の努力や、子どもたちが参加する「子ども山笠」など、博多のまちぐるみの熱量に触れると、観光以上の価値が感じられるはずです。

まとめ:歴史と熱気に包まれる7月へ
観光で訪れる方も、地元に住む方も、博多祇園山笠の「歴史と誇り」に触れることで、この祭りの奥深さを感じられるはず。
「なんとなく毎年やってるお祭り」ではなく、
博多に生きる人々の想いや文化がぎゅっと詰まった行事なのです。
今年は、ぜひその熱気を現地で体感してみてください!
📌 情報出典
- 福岡市観光情報「博多祇園山笠」特集ページ
- 博多祇園山笠振興会公式サイト
- 文化庁/ユネスコ無形文化遺産データベース


