広報誌

かわら版 No.8

選挙御礼の文書を配布することは公職選挙法で禁じられております、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

「投票しない」は「現状肯定」の意思表示

皆様こんにちは。暑い毎日ですがいかがお過ごしでしょうか。

さて、先日の参議院選挙の投票率が過去二番目に低い48.8%でした。福岡県はさらに低く42.85%で過去最低、3年前の前回から10%も低下。
福岡県選挙区の場合、最下位当選の得票数は全有権者の8.7%。10%にも満たない支持で福岡県民の代表者となる、危機的状況です。

新聞や識者と言われる方々は、いつも「投票率低い=政治不信」と解説します。
しかし、この解説こそが問題です。政治不信の方は「投票しない」ことで、政治への不信感を表明できるかのように錯覚してしまうからです。実態は全く逆です。
「投票しない」行為は現状肯定、現状維持の意思表示になってしまいます。

なぜそうなるのか。自民党候補の参議院選挙得票数の推移を見てみると、平成22年70万、平成25年103万、平成28年71万、令和元年67万票。
投票率が10%も低下しても、今回も70万票弱の得票。
投票率の高低に関わらず自民党候補は約70万票という基礎票があると言えそうです。

投票率が下がり総投票数が少なければ当選ラインはさがります。
固い基礎票があるならば、総投票数が少ないほど当選確率が高くなるということになります。
もちろん投票率が上がったからと言って、野党だけに票が行くわけではありません、
どちらに有利に働くかはわかりません。ただ言えることは、低投票率は、強固な基礎票のある政党に有利に働くということです。

かつて「無党派層は寝ててくれればいい」と発言した総理がいましたが、低投票率は強固な固定票をもつ政党に有利に働くことを本音で語ってしまったのでしょう。
私は、今回の参院選で「選挙に行こう」の旗を新調して街頭で活動していましたが全く成果が出ませんでした。
残念。
「投票しない」は「現状肯定」ということをこれからも訴えてまいります。

令和元年7月26日

衆議院議員いなとみ修二

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