「103万円の壁」引上げとセットの「増税」に注意
みなさまこんにちは。いなとみ修二です。長い暑い日々がようやく終わり、冬がやって来ましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、「103万円の壁」の引上げが決まりました。103万円を超えると所得税がかかるようになること、学生が扶養控除から外れることになることなどから、働き控えを招いていました。壁の引上げによって「より働ける→手取り増」の流れを進めるべきです。
「103万円の壁」引上げは、先の衆議院選挙で与党の議席を過半数割れに追い込んだ成果です。問題はここからです。来年度税制改正案は12月中旬に固まります。103万円をいくらに引上げるのかが注目点です。
「103万円の壁」の引上げは減税ですが、他方で手取り増にブレーキをかける「増税」に注意が必要です。
一つは、岸田内閣のもと決められた増税(法人税、所得税、たばこ税)の開始が、来年度税制改正に入り込むことです。「103万円の壁」引上げ減税とセットで増税にならないようにしっかり注視してまいります。
二つは、社会保険料です。社会保険料がかかり始める「106万円の壁」の撤廃が議論されています。仮に、撤廃されれば、労働者も企業も保険料を払う場合が出てくるので、実質的に増税と同じことになります。
物価高が進む中、税と社会保険の負担は、家計からすれば別々ではありません。一体の負担です。減税が別の増税とセットにならないよう政策立案に取り組みます。
令和6年11月22日
衆議院議員 いなとみ修二