「壁だらけ」税制になってしまった
みなさま、こんにちは。いなとみ修二です。
さて、3月4日衆議院では予算案が可決されました。最大の焦点であった「103万円の壁」はどうなったか?
なんと、壁がなくなるどころか、次のように新たな壁が次々と設けられ、「壁だらけ」の所得税になりました。
・給与収入200万円相当以下→控除額160万円
・給与収入200万円相当超~475万円以下→控除額153万円
・給与収入475万円相当超~665万円以下→控除額133万円
・給与収入665万円相当超~850万円以下→控除額128万円
・給与収入850万円相当超~→控除額123万円
200万円、475万円、665万円、850万円の壁、壁、壁。壁をなくそう、から議論が始まったのに、出来上がった税制には、壁が増えていた。パロディですね。
例えば475万円の壁であれば、「給与収入475万円の手取り額」 「給与収入476万円の手取り額」という逆転現象も起きてしまいます。
税の三原則「公平・中立・簡素」にも反し、複雑怪奇な代物になってしまいました。複雑にすればするほど、行政コストも増大します。国民生活に直結する税は多くの国民の理解が必要ですが、この改正、一体どれだけの人が理解できるのでしょうか。
この「壁だらけ」税制はやめるべきです。残念ながら可決しませんでしたが、防衛増税の撤回やガソリン暫定税率廃止など、我が党は税制の修正案を今国会に提出しました。与党は、税金をとる側や財務省の論理に寄りかかりすぎて、国民の声が届いていないのではないか。私は、引き続き、納税者の立場にたって税制の改革に取り組んでまいります。
令和7年3月5日
衆議院議員 いなとみ修二