広報誌

かわら版 No.2

「交通事故から子どもを守る」

 
4月19日東京都池袋で横断歩道を渡っていた3歳の女の子とお母さんが、突っ込んできた車にはねられ亡くなりました。子どもたちが交通事故に巻き込まれる重大事故が頻発しております。
ニュースを見るたびに、自らの子どもを重ね合わせ、胸が締め付けられます。ご家族のことを思うと、言葉になりません。心からご冥福をお祈りするばかりです。

池袋の事故では、運転手は87歳男性。高齢運転者による交通事故を無くさなければなりません。以下、事実関係から(警察庁)。
●死亡事故の総件数はここ10年で3割減少(平成30年3,449件)。
●しかし、75歳以上高齢運転者による死亡事故件数は減少せず、年450件前後。
●死亡事故の要因分析では、「ブレーキとアクセルの踏み間違い」のような操作不適による事故の割合が、75歳未満運転者16%に比べて75歳以上30%。
●75歳以上運転免許保有者はこれから5年で約2割増と推計。

2009年から免許更新時に記憶力や判断力を調べる「認知機能検査」が始まりました。2017年以降は認知症と診断された場合には免許取り消しなどの対策をとってきました。
他方で、運転は生活の足として欠かせない場合がありますし、運転がなくなると、外出の機会が大きく減ることにもなります。

免許返納の高齢者のための交通手段を充実、実車試験を導入するなど高齢運転手の免許更新の厳格化、安全運転サポート車の普及、など政府は対策を実施検討しています。

これらの対策を加速化するべきです。特に、税制上の優遇措置を設けるなど、「安全運転サポート車」を大いに普及することや、海外のように高齢運転者の限定免許なども一考に値すると思います。

交通事故の悲劇から子どもを守らなければなりません。皆様はいかがお考えでしょうか。

令和元年5月10日
  衆議院議員 いなとみ修二

PAGE TOP