広報誌

かわら版 No.4

「児童虐待をなくすために」

今国会の最大のテーマが、児童虐待防止法です。平成30年3月東京で結愛(ゆあ)ちゃん(5歳)が、そして平成31年11月千葉で心愛(みあ)ちゃん(10歳)が親に虐待され亡くなった事件をご記憶の方もいらっしゃると思います。
ちょうど私の娘も同年代です。
小さな体を震わせ助けを求めていた姿を想像すると涙がとまりません。
 
 こんな悲劇は二度とあってはならない。しかし、結愛ちゃんの事件後に、野党提出の児童虐待防止法案は国会で議論すらされませんでした。
また、政府は事件の検証報告(問題と改善点)を平成30年10月にまとめたにも関わらず、その直後に心愛ちゃんの悲劇が生まれてしまいました。
ここ10年で年間約80人から100人の小さな命が虐待でなくなっているのです。児童虐待をなくすために、政治が本気で取り組まなければなりません。
 
 5月22日(水)厚生労働委員会にて、子どもたちの声を代弁する気持ちで30分質疑にたち、以下の要請をしました。
 ●児童相談所の設置数を増やすこと(中核市以上は設置する)。
 ●虐待防止対策と社会的養護に対する予算を増額すること。
 ●児童相談所間の連携と情報共有をしっかりとすること。
 ●里親制度の周知をもっと徹底すること。
 少しでも前に進めることで救える命があります。今こそ、実行が政治に求められています。
 
 私が松下政経塾にいたとき一年先輩で児童養護施設出身の方と出会いました。
そのご縁から、社会的養護に関心をもち始め、児童養護施設や乳児院の視察や学習ボランティアをするようになりました。
虐待や経済的理由で親と住めず、児童養護施設や乳児院のような施設や里親と暮らす子どもが日本には約4万5千人いることを学びました。
時を経て自身が家族をもち親となって、子どもの未来こそ日本の未来だと確信するに至りました。
子どもを守れない社会に未来はありません。
 
 私は、これからも全力で子ども政策に取り組んでまいります。

令和元年5月24日
  衆議院議員 いなとみ修二

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